
「うなぎ時任(ときとう)」
店舗:麻布十番
写真:「特別うな重 ご飯大盛」
種別:うなぎなう。
WEB:公式サイト
接客 :★★★★★
満足度 :★★★★+
店舗住所:東京都港区麻布十番2-5-11 AZABUMAISON201
2021年3月、訪れぬ。
同店「うなぎ時任」、当初は“ジニン”と読むのだと思っており、その甘美な音階に手繰り寄せられて訪問計画を立案す。
任天道の教えを狂信するブログ主にとって、“時任せ”を想起させるところも惹きつけられる何かがある気がしたような感じであります。
・・・が、「時任」は“ときとう”と読むらしい。店主の方の苗字のようですん。そのように店先に書かれていました(´ω`)

「麻布野田岩」(当ブログにおいてはおそらく「天然うなぎ 五代目 野田岩(赤羽橋)」が該当するものとみられます。)にて長年修行を積まれ、パリで勉強、帰国後にうなぎ屋さんを始められたらしいとのことであります。
公式サイトにおいては「鰻一筋 18年 温故知新」が掲げられています。
うなぎなう。歴史のある老舗も大変すばらしいおいしみ体験ができますが、新進気鋭のうなぎなう。も開拓できたらとても良いのではないでしょうか❀.(*´◡`*)❀.
同店「うなぎ時任」、ランチ・ディナーともに基本的にはうなぎコース料理のお店の模様ですん。
ブログ主は単品発注主義者なので、なんとかうな重のみをいただけないかと検討するに、どうやらランチの時間には「うな重」の提供が受けられる模様。なのでランチの時間帯に伺いました。

麻布十番の街並みに溶け込んでおります。
階段上がって2階。近代的で美しいですん。


店内は、板前さんを目前にするカウンター席と、奥にも準カウンター席があるようでした。
平日12:20ごろ、カウンター席は満席だったので、「これはダメか」と思いましたが、店員さんが奥に通してくださいました。
曰く、「うな重でいいですか?」とのこと。もちろん、それで!店先のメニューには「特別うな重」となりましたので、それで!メニューも基本的に飲み物のリストで、当訪問時点ではうな重のラインナップは確認できませんでした。
ご飯の量が選べるとのことで、大盛で(´ω`)
待つこと30分程度。日々の喧騒を忘れ、この時間だけはゆったりと心穏やかに過ごすのであります。
これはやはり、かなり力の入ったうなぎ料亭なのでしょう。老舗とはまた違った最高のうなぎなう。を期待せずにはいられないのであります。

テ−ブルセットは以下のような感じですん。


お冷等のコースターは以下のような感じですん。

どれも力が入っていてこだわりを感じますん(´ω`)
卓上調味料はタレと山椒。

さて、着丼であります。
<特別うな重 ご飯大盛>


・・・着丼後、思いもよらないご案内が。
「砂時計が終わるまでふたをしたままお待ちください。」とのことであります。
砂時計!?うな時計!?

これは新たな体験でありました。
砂時計が終了したので、開封の儀。


おお・・・;;;;;
想像していたよりもしっかりなボリュームある圧巻の景色。
何よりもうなぎなう。がとてもふくよかで肉厚ですん;;;;;

脂身もちょうどよく、うなぎなう。のお肉の旨味を存分に味わえる仕様であります;;;;
本当にふくよか;;;
あと、うなぎなう。の焼かれた面、皮の側でしょうか、これがすごくいい苦みなのであります。
皮がパリパリみで焼かれており、その苦みはこれまでのうなぎなう。体験からは想像しなかった味わいであります;;;おいしいですん;;;;
ふくよかで肉厚なうなぎなう。の「甘み」と皮の「苦味」の共闘じゃぁないか。
タレがややとろみと甘みのある、主張する感じがするですん。上述のうなぎなう。の「甘み」、皮の「苦み」に対するタレの最適解は、あくまで個人的にはですが、すっきりキレの良い淡麗なタレのほうが合うようなないような気がしましたですん。
お吸い物も優しい。ちょっぴりの柚子が香りのアクセント。最高だ。
これは総じて、ニアうみゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!でありましょう!
お会計後、板前風の店員さんが出口の外までお見送りしてくれて、高級感のある気持ちの良い接客もしていただきました(´ω`)
これはまた、麻布十番エリアのおいしみレベルの高さを証明した感じのうなぎなう。でした。
ごちそうさまでした。
機会さえあれば、またいただきたいものであります(`・ω・´)ゞ

☆2021年6月再訪問☆

写真:「時任お任せ定番コース」につき、以下の記事中の写真を参照ですんんんn
なお、上記は「白焼き」ですも。
種別:うなぎなう。の創作料理コース
満足度 :フランス料理系に見識がないため判定不能ですも!
ただし、「生ハム乗せの白焼き」はうみゃああ!!相当が妥当と考える。
2021年6月最終日、偉い会計士の先生と訪れぬ。
この日はブログ主を含め、たくさんの方の節目の日であったものであります。
10年来の節目の日において、かねてより「まゆつばくん、今度うなぎでもいこう!」とお誘いいただいていた先生からのお招きにあずかったものであります。
「どこかいいお店あったら教えて」とのことで、ブログ主の頭にとっさに浮かんだのが同店「時任」でありましたも。
ブログ主は単品発注原理主義者につき、うなぎなう。の執行においては常に「うな重」又は「うな丼」に類する単品料理の発注に固執していたことから、これまで「うなぎなう。のコース料理」を経験したことがございませんでしたも。
「いつか時任のうなぎなう。のコースを試してみたいですん!」と思っていたところ、このタイミングの機会となりましたも。
ただ、夜はコースしかない(202106月訪問時現在)というのは盲点でありましたですん。
単品発注可能と想定しておりましたため、この点、うなぎなう。の執行上、留意する必要がある(うなぎほー(※)要求事項参照。)。
※:『うなぎなう。基準委員会報告書』の略称である。
訪問前に公式サイトを確認したところ、「鰻一筋 21年 温故知新」にキャッチフレーズが改正されていましたですも。
さて、
同店「うなぎ時任」の夜のコースは18時一斉スタートとのことでありました。
当職組以外にもう1組お客さんがいらっしゃいましたが、ほぼ貸し切り状態でありました。
コースは「時任お任せ定番コース」。
回らないお寿司屋さんのようなカウンター席。
目の前でうなぎなう。を板前さんたちが調理してくださいますも。
時任店主殿がメインでいらっしゃったと思いますも。
本コースは、一言で表現するならば“うなぎを用いた主としてフランス料理系のコース”でしょうか?
異次元の世界、ハイブリッドうなぎなう。は、どこへ向かっていくのだろうか。どうして期待しないでいられようか。
―以下、閑話休題の逆―
着席後、お招きいただいた先生より、
「まゆつばくん、たってのお願いが。」
・・・ここのところの当職の周辺の動きに鑑み、緊張が走りましたが、
「私をブログに、中目黒先輩殿のようにいい感じの名前を付けて、登場させてください」
とのことwww
ズコーwwwでしたがこれは即答ですも!
まゆつば「もちろん書かせていただきます!」
名前はお任せらしい・・・ですん。
これまでもたくさんのよくわからない名前の愉快な仲間たちが弊ブログには登場してまいりましたが、まさかの参戦により、弊ブログのレベルが一気に高まることとなってしまいましたですもwww
・・・ということで、今後、「用賀右大臣殿」が弊ブログに参戦されることとなりました(`・ω・´)ゞ
タグも新設予定でありますん。
読者諸君におかれては、くれぐれも失礼のないように留意されたい。
用賀右大臣殿は、既述のとおり、当職など足元にも及ばない会計士の先生であり、以下の要職に就かれております。
【用賀右大臣殿】
Juris、すなわち法治国家における正義の具現たる法令・基準等を至高の神に戴き、宣り賜る規範に基づき社会正義を執行する秘密結社の四天王のひとり。楽器に詳しい。
当該秘密結社は、神に仕える官位としての将軍を中心に置く(Law)武装軍事組織である。
なお、将軍及び右大臣以外の要職を知る者はいない。
神武東征の伝承に倣い関東に本拠地を構えるが、その矛先は旧城(宮城)よりもむしろ南方を射程に捉えている。
―以上、正の閑話休題―
本日のうなぎなう。のメニューは以下の内容でありました。
なお、本件コースの★評価は“不能”とさせていただいておりますも!
これは、当職にはフランス料理の見識が全くないことに起因しておりますも(「綱町三井倶楽部(麻布十番)」参照)。
各お料理へのコメント内容がうっすいのは許してほしいですもぉ!

<@:ビシソワーズ>

「北海道産十勝のオーガニックのジャガイモ使用」とのこと。
「ん?うなぎなう。と関係ない?」と思ったのは内緒ですも☆彡
<A:うなぎバーガー>

これ以上ないネーミング。そのままであります。
「うなぎ時任」の甘みのあるタレと、皮の面のパリパリみの焼き加減という特徴を出したうなぎなう。がバーガーされておりますん。
パンとトマトとうなぎなう。の組み合わせなど考えたこともないですん(´ω`)
これは良く合うと思いますも。
<B:自家製和肉のコンソメスープと焼きニョッキ>


イメージ的には複合的な味わいのあるうなぎなう。入りのお肉スープ。
一口目で「あ、これ山椒が効いてますね?」と訊いてみますと、そのとおりとのこと。個人的にはうなぎなう。味よりも山椒の“純粋な爽やかさ”が印象に残ったお料理でしたも。
“ニョッキ”ってなんですの?
某Wikiさんによると「団子状のパスタの一種で、ジャガイモと小麦粉との組合せで作られるイタリア料理である」とのこと。
お店によると「焼きニョッキの中には、さんしょの実とうなぎとゴボウのペースト。」とのことですも。
<C:う巻>

当ブログで執行されるうなぎなう。において欠かすことのできないう巻。
コース化してもやはりこれを外すことはできまい。
「鰻を知り尽くした」を自称される時任さんがこれを外さないということは、間違いない。
お店の説明によると「愛知県みよし市のたまゆらこはく使用。10年間で2ヵ月しか取れない。」とのこと。
「たまゆらこはく」を検索してみますに、正確には「たまゆら琥珀」(https://tamayura-kohaku.com/)というブランド?の鶏卵のようですん。希少価値重視の選定かな?
お味的には、うなぎなう。よりもたまゆら琥珀を主役に持ってきている感じの調整と思われましたですも(´ω`)
換言すれば、たまゆら琥珀をひきたてるためにうなぎなう。を用いている、という感じでしょうか?m9(・ω<)b
当職の考える“う巻”の方向性とは違う方向かもしれませんが、このあたりはお好みによるところでしょう!
<D:うなぎとオマールエビのフリカッセとうなぎのレバーパテ>


写真がぶれちゃってますが、入れ物が特徴的なお料理。
“フリカッセ”ってなんですの?
某Wikiさん曰く「フリカッセとはフランスの家庭料理で白い煮込み。バター等の油でタマネギをしんなりするまで炒め、鶏肉や魚介類を加えて絡めて炒め、ワインやブイヨン、ローリエを入れ、煮立ったら生クリームを加えて作る料理である」とのこと。
うなぎなう。入りのグラタンみたいなお料理、で間違ってないですよね?w
これもまた、新世界。
<E:白焼き>

これもうなぎなう。としては外せない一品であるといえよう。
当職が“白焼き”を初めていただいたのは、実は最近のことで、「京都 鰻 まえはら(虎ノ門ヒルズ)」における「愛のせ重」での邂逅が初めてでありました。
「うな重」の単品発注原理主義者であるブログ主にとって、白焼きを別途発注するというのはあまり選択肢にないことでありましたのですも。
そんな中の「白焼き」のイメージは、本当に白身魚っぽくなってるうなぎなう。というものでありました。
が、同店「うなぎ時任」の白焼きは、また異なる体験をもたらしてくれた。
写真をご覧の各位におかれては、「これが白焼き!?」と思われた方もあるかもしれない。しかし、これは白焼きである。白焼きの世界を異次元へと誘ってくれたのである。
この新世界感、目の覚める思いであり、まさしく白焼き姫の面持ちである。
時任の白焼きは、“こんがり”という感じなのである。
白焼きというよりは素焼きに近いのかもしれぬ。なお、両者がどう違うかは知らぬ。
わさび、真ん中のは忘れました。。。柚子だっけ?、梅のペースト。
梅のペーストについて、時任店主殿には「梅と鰻をいっしょに食べてはいけないというのは完全な迷信ですも。実際は、非常に相性の良い食材ですも。」とご説明をいただいたですも。
薬味各種に加えて、生ハムが乗った白焼き、キャビアの乗った白焼き、が供されました。
個人的に今回のコース内でうな重以外で一番ヒットしたのは、生ハムと白焼きの相性の良さですも!
生ハムとうなぎなう。は、これ相性抜群ですね!
うなぎなう。の旨みと生ハムの塩及び動物性の旨みの三つ巴の合戦が口内で繰り広げられる逸品でありますも!!
<F:赤ワイン煮のうなぎとフォアグラ ほろほろ肉のミンチ>

うなぎパイに囲まれた上記内容のお料理。
一般論として、フォアグラ自体が非常にインパクトのあるお料理なので、ここにうなぎなう。が入り込む余地はないのではないか?と個人的には思いましたですん|´・ω・`)
それよりも単純に、赤ワインベースのソースとうなぎなう。はどういう相性なのか?という方面に興味がわきましたも。
もしかするとうなぎなう。と赤ワインソースは、やり方次第でマリアージュを生むのでは・・・!?
キミとエンゲージしたい・・・!
<G:うな重>

これについては初回記事をご参照賜りたいですも。
けっこうお腹いっぱいの段階で着丼しますので、心のご準備を!
(`・ω・´)ゞ
<H:ライチのブランマンジェ モモのコンポート液>

重厚なうなぎなう。のお料理群の〆は、さっぱり柑橘系でした。
以上が「うなぎ時任」におけるハイブリッドうなぎコースでありました(`・ω・´)ゞ
総じて、うなぎなう。自体にフォーカスするお料理が少なかった気がするところでありますが、この辺は好みが分かれそうでありますん(´ω`)
純粋な「鰻料理」のコースとしては、方向性の違いを感じるかもしれませんも。
なんでも鰻を入れればよいというものではないと思うところであります。
しなしながら、主としてフランス料理とうなぎなう。のハイブリッドはなかなかお目にかかれるものではないと思われますん!
海を越えたグローバルなうなぎなう。の新世界が見えました。
― 天然か養殖か。
― 定番か創作か。
うなぎなう。おいしみ探検隊の闘いは続くのであった。
用賀右大臣殿とごいっしょさせていただく記事も、今後じゃんじゃん増やしていきたいですも!
ごちそうさまでした。次回に続く!
↓202106訪問時の店先↓
